法面(のりめん)ってなに?
法面とは、道路建設や宅地造成などの開発行為に伴い、山地をけずり盛土をすることにより造られた人工斜面の事です。そこから落石がないよう対策を施すことや、土砂が崩れないように保護をすることを「法面工事」と言います。法面工事とは、人と自然が共存を実現するための工事とも言えるでしょう。
私たちは、地域の大切な財産を守ることができるよう自然が豊かで災害に強い地域づくりを実現しなければなりません。
生活している中でさまざまな災害が起きていますが、対策一つで被害を最小限にくい止めることはできるのではないでしょうか。私たちは環境にも配慮した落石対策を紹介しています。身近に少しでも気になる岩や石がありましたら、お気軽にご相談下さい。
美しく豊かな自然は私たちの財産です。しかし、私たちはいつ起こるかわからない災害と隣り合わせで暮らしています。
近年、深刻化している地球温暖化によりゲリラ豪雨(集中豪雨)、また梅雨や台風時期などの降雨、更には地震発生で「土砂災害」や「落石」につながるケースが増えています。そしてこれらの災害は、多くの人命や財産を奪ってしまうのです。
法面とは、道路建設や宅地造成などの開発行為に伴い、山地をけずり盛土をすることにより造られた人工斜面の事です。そこから落石がないよう対策を施すことや、土砂が崩れないように保護をすることを「法面工事」と言います。法面工事とは、人と自然が共存を実現するための工事とも言えるでしょう。
私たちは、地域の大切な財産を守ることができるよう自然が豊かで災害に強い地域づくりを実現しなければなりません。
落石現象が発生した場合、人の命を奪う重大な事故になり、あるいは施設に重大な損傷を与えることがあるため、落石を防止することは法面防災上、非常に重要なものです。
落石の発生を予測することは一般に困難で、豪雨時の崩壊に伴うものを除くと、警戒基準を設けて危険を回避する手法が合理的な対策とはなりにくいため、その基本的な考え方は、「保全対象の重要度」や「落石の規模や発生確率」「被災の頻度や被害の程度」等を総合的に勘案したうえで、被害を最小限にくい止めるよう適切な対策を選定することになっています。落石対策工事は、落石予防工と落石防護工に区分されますが、計画に際しては、設置箇所の地盤特性、仮設を含めた施工性、景観等の社会環境への影響などを含めて検討する必要があります。
対策工には、落下が予測される浮石や転石を除去したり、斜面中に固定するなどの発生源における対策(落石予防工)と、発生位置から落下してくる落石の運動エネルギーを減少させるための山腹部における対策、並びに落下を防止する山麓部における対策(落石防護工)がある。斜面の特性や、万一の落石の発生時に予測される被害の程度に応じて、これらの方法を組み合わせたり選択して用いる事となる。
つまり、落石調査を充分に活用し、予防工の有効性に配慮したうえで、現地の状況により防護工を含めた工種を組合せるなどして最も効果的な工種を選定する。
落石予防工は発生源となる浮石や転石の落下抑制することを目的としている。
期待する効果は以下のとおりである。
これらの工法選定に際して、選定した工法の効果、施工性、経済性や景観、周辺環境への影響等に充分な配慮が必要である。
落石防護工は、発生源から斜面中腹、又は山麓部に設置する防護施設で、落石を防護することを目的としている。
右図に落石対策工の種類と効果を示す。
大規模な落石源
立地の悪い岩盤斜面
国立自然公園などの景勝地
に対応できるのが
岩接着DKボンド工法です。
発生源となる浮石や転石の落下を抑制することを目的とし、落石発生源に対して直接実施
自然石群をそのまま接着できるので、例えば景勝地や国立公園内など、景観を崩したくない場所に。
人力主体の作業のため、大規模な仮設を組んだり大型機械の搬入が難しい機械力が使えない場所に。
施工中に振動などの余分な外力を与えず、仮接蕭による安全対策ができるので、尾根上の巨岩などに。
●余分な用地買収の必要なし
●仮設工が簡易
●機械設備が軽微
●調査、設計、積算、工事を専門の技術者
が迅速に対応
●工事への着手が即座に可能
●目地工により初期の安定化が図れる
●材令7日で所定の接着強度が期待で
きる
●落石防護網や落石防護柵などとの併
用が可能
出来形検測、注入機械撤去、仮設解体
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川中島…と聞くと「川中島の戦い」を思い起こされる方が多いのではないでしょうか?戦国時代に甲斐国(現在の山梨県)の戦国大名である武田信玄と、越後国(現在の新潟県)の戦国大名である上杉謙信との間で、北信濃の支配権を巡って行われた数次の戦いの総称ですね。2007年には武田信玄の軍師として名高い山本勘助の生涯を描いたNHK大河ドラマ「風林火山」が放送されたこともあり、「川中島」という地名が耳に残っている方も多数いらっしゃることと思います。
さてこの川中島という地名ですが、武田信玄が名づけたとされています。現在地でいうと南1kmに千曲川、善光寺へ向かって4kmほどのところに犀川という共に大きな河川があり、この千曲川と犀川の交わっている中州にあたる場所であることから、川の中の島「川中島」と呼ぶようになったとか。
川中島は古くから人口が密集する肥沃な地域で、交通の要衝を占める場所として、鎌倉時代からしばしば合戦の舞台となっていました。それは大将が大軍を率いて采配し、兵馬をかけさせる適度な平地が広がっていたからとも言われています。信玄はこの重要な地を奪い信濃全域の掌握を図りました。信濃の食料と兵力を手に、やがては京へ上って天下を取るという野望を実現するために?。これに対し、上杉謙信は北信濃の武士たちに請われて義侠心から川中島に出兵します。こうして両雄は川中島の地で戦火を交えることとなったのでした。
わが社は、創業より100年余りの歴史を持ち、その中で築き上げてきた実績と経験を繋げていく事で、永続的な技術継承に取り組んでいます。
山国と言われる信州長野の地で、育んだ技術により熟練した職員と法面工作業員が確実に成果品をお納めいたします。過去の事例からも施工箇所においてその後、異常が発生した箇所は0件です。
DKボンド工法においては、設計調査から施工の請負まで、一貫して対応が可能です。北は北海道から南は九州沖縄まで、当社営業マンがお問い合わせいただいた場所へどこでもお伺いし迅速な対応をしております。
川中島建設ホームページ : /
用語名 | 説 明 |
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アンカー (あんかー) |
削孔機械で斜面を削孔しその中に入れるPC鋼材を「アンカー」という。挿入したアンカーをモルタルで安定した基岩と一体化させて(定着長)表面部の崖錐層(自由長)を斜面表面より緊張して固定する工法をグランドアンカー工といいます。 |
石積工 (いしづみこう) |
大きさΦ150㎜~300㎜程度の岩片を用いて岩盤斜面の大きく開口した(亀裂幅20cm以上)亀裂に石を積みながらその間にDKボンド目地モルタルを詰めて接着させる作業のことをいいます。 |
浮石 (うきいし) |
岩盤斜面上にて基盤から遊離して不安定な状態にある岩石のことをいいます。 |
運動エネルギー (うんどうえねるぎー) |
運動している物体がもつエネルギー。運動している物体の速度を変化させるために必要なエネルギーのことをいいます。 |
エアー清掃 (えあーせいそう) |
コンプレッサーを用いて岩盤斜面上に高圧の空気(エアー)を吹付け、表面のホコリや土砂を吹き飛ばす作業のことをいいます。 |
親綱 (おやづな) |
斜面上にて作業員が安全帯を装着し作業する際に斜面上部よりロープを下げて、作業員は安全帯を用いてそのロープを蔦って下りながら作業を行うことをいいます。そのロープの事を親綱といいます。 |
オーバーハング部 (おーばーはんぐぶ) |
岩盤斜面の下側がえぐれてその上部が不安定にせせり出ている状態のことをいいます。 |
用語名 | 説 明 |
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環境 (かんきょう) |
人間や生物を取り巻き、その生存や行動などに密接な関連をもつ、土地・大気・水・生物などからなる自然界の状況のことをいいます。 |
仮設 (かせつ) |
作業する一定期間だけ臨時に設置する安全施設のことをいいます。作業足場、作業構台など。 |
簡易索道 (かんいさくどう) |
小型で簡素に設置された、電動ウィンチによる資材運搬施設、斜面上にワイヤーを張りその間を荷吊りフックが行き来する施設のことをいいます。 |
岩塊 (がんかい) |
斜面上にある大規模な岩石のかたまりのことをいいます。 |
崖崩れ (がけくずれ) |
崖の斜面の土砂が雨や地震などで不安定になり、崩れて落ちる現象のことをいいます。 |
基岩 (きがん) |
斜面上にある不安定な岩石のさらに奥側にある安定した岩層のことをいいます。 |
急崖斜面 (きゅうがいしゃめん) |
急勾配の岩盤斜面(崖斜面)のことをいいます。 |
急勾配 (きゅうこうばい) |
斜面の傾斜が急俊である状態のことをいいます。 |
起工測量 (きこうそくりょう) |
作業を始めるにあたり、本施工開始前に現地にて現状の調査を行い設計数量との変動を確認するために行うのことをいいます。 |
巨石 (きょせき) |
大規模な独立した岩石のことをいいます。 |
景観保全 (けいかんほぜん) |
現在の自然を外観上においてそのままに残し保つことをいいます。 |
ゲリラ豪雨 (げりらごうう) |
突発的な集中豪雨を指す通称。発生の予測が難しいため、ゲリラ戦になぞらえてこのように呼ばれる。 |
構造物 (こうぞうぶつ) |
道路やビル、ダム、堤防などのように複数の材料や部材などにより構成され、人工的に作成された造形物のことをいいます。 |
用語名 | 説 明 |
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災害 (さいがい) |
地震・台風・洪水・津波・噴火・大火災などによって引き起こされる不時のわざわい。また、それによる被害のことをいいます。 |
災害復旧 (さいがいふっきゅう) |
災害が発生した後に、発生前の状態に復興する事の総称。 |
作業構台 (さぎょうこうだい) |
作業員が安全に作用するために設置する。単管パイプ等により組み立てられる作業ステージ。主に資機材の仮置き場、資材の作成ヤード等のために設置される。 |
作業足場 (さぎょうあしば) |
作業員が安全に作業するために設置する。わが社では単管パイプ等により斜面上に組立てられた作業通路兼、作業スペースのことをいいます。 |
地盤特性 (じばんとくせい) |
その地盤特有の性質(岩質や生育植物の状態、浸食の度合いなど) |
自然災害 (しぜんさいがい) |
地震・洪水・火山爆発・台風などの自然現象が直接原因となって起こる災害のことをいいます。 |
集中豪雨 (しゅうちゅうごうう) |
狭い範囲に数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨のことをいいます。 |
施工性 (せこうせい) |
作業を行ううえでその特性や性能のことをいいます。 |
石片 (せきへん) |
比較的小さな形状(Φ50㎜~300㎜程度)の石のことをいいます。 |
用語名 | 説 明 |
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地球温暖化 (ちきゅうおんだんか) |
二酸化炭素などの温室効果をもたらすガスの蓄積という人為的な要因が主因となって気候が急速に温暖化することをいいます。 |
地すべり (じすべり) |
地すべりは、降雨や雪解け水が地面にしみこみ、その土地の一部が水の影響により大きなかたまりのまま、下に向かってジワジワと滑り出す災害のことをいいます。 |
注入工 (ちゅうにゅうこう) |
所定の配合により作成されたDKボンド注入モルタルを注入機械を通して亀裂の奥に注入していく作業のことをいいます。 |
注入孔 (ちゅうにゅうこう) |
亀裂の上部にΦ100㎜程度の開口部を設けて注入作業においてDKボンド注入モルタルを注入する。その開口部の通称。 |
地盤 (じばん) |
地殻の表層部、地層からある深さまでの地層のことをいいます。 |
転石 (てんせき) |
基盤の岩石から離れ、流水などに押し流されたり、崖下などに転落している石片のことをいいます。 |
土砂災害 (どしゃさいがい) |
土砂の移動が原因となる自然災害のことをいいます。 |
土砂崩壊 (どしゃほうかい) |
土砂崩壊とは、斜面を構成する物質が下方および上方へ運動する現象であり、広義の山崩れを意味します。 |
土石流 (どせきりゅう) |
土石流は、山間地の土砂(石)が大雨などで崩れ、増水した水と混ざってものすごい勢いでふもとに向かって流れてくるものです。そして住宅や道路等を押し流す災害のことをいいます。 |
用語名 | 説 明 |
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根固め工 (ねがためこう) |
岩盤のオーバーハング部にコンクリートを打設して洗掘よる崩壊を防止する工法のことをいいます。 |
法面 (のりめん) |
法面とは、道路建設や宅地造成などの開発行為に伴い、山地をけずり盛土をすることにより造られた人工斜面のことをいいます。 |
法面工事 (のりめんこうじ) |
人工的に造られた斜面がくずれないように落石予防、保護するための工事のことをいいます。 |
NETIS登録 (ねてぃすとうろく) |
国土交通省が運用している新技術に係る情報を、共有及び提供するためのデータベースをNETISといい、そこに工法が登録していることを意味します。 |
用語名 | 説 明 |
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不安定岩塊 (ふあんていがんかい) |
岩盤斜面上にある不安定な状態の岩石の総称。浮石や転石もこれに含む。 |
風化層除去 (ふうかそうじょきょ) |
岩盤面表層部において浸食が著しく進行している部分を取り除く作業のことをいいます。 |
ボンドモルタル (ぼんどもるたる) |
セメント、砂、水にエポキシ系樹脂を配合したモルタル。接着性が格段と向上する。DKボンドモルタルに配合されている樹脂はEVA(エチレン酢酸ビニル)系のことをいいます。 |
用語名 | 説 明 |
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目地工 (めじこう) |
亀裂の表面部にボンドモルタルを人力により詰め込む作業。亀裂幅の大きい箇所については石片を併用して石積工により表面を接着していくことをいいます。 |
モノレール (ものれーる) |
斜面上の地表から高さ約50cmのところにレールを設置しその間を動力機が行き来し資機材の運搬をする施設。必要な資機材の大きさや重量によって能力を選定し使用します。 |
用語名 | 説 明 |
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落石対策工事 (らくせきたいさくこうじ) |
落石の危険がある斜面において落石を抑制または抑止するために施すことをいいます。 |
落石発生源 (らくせきはっせいげん) |
落石が発生した本となる岩盤斜面のことをいいます。 |
落石防護網 (らくせきぼうごもう) |
別名ロックネット工法という。斜面上に金網を覆いワイヤーやアンカーで固定して落石を抑制する工法のことをいいます。 |
落石防護柵 (らくせきぼうごさく) |
別名ロックフェンス工法。斜面下側または中腹に支柱をたて込みワイヤーや金網を張って落石を受け止めることをいいます。 |
落石防護工 (らくせきぼうごこう) |
以上の2項に加えポケット式防護網、ロックシェット、落石防護壁等による対策工の総称。主に落石を抑制、受け止める手法のことをいいます。 |
落石予防工 (らくせきよぼうこう) |
DKボンド工法(岩接着工)をはじめグランドアンカー工、根固め工、ワイヤーロープ掛工等の総称。おもに落石源に直接対策を施し、落石運動を抑える手法のことをいいます。 |
落石予備軍 (らくせきよびぐん) |
一度発生した落石の後や、不安定岩を除去した後に斜面上においてその周辺の不安定な浮石や転石がのこされているものをいいます。 |
流量計 (りゅうりょうけい) |
DKボンド注入工において使用する測定機器。機械の中にモルタルを中継しその先のホースにて注入孔までモルタルを送る。注入量を管理することをいいます。 |
[あ行] アンカー / 石積工 / 浮石 / 運動エネルギー / エアー清掃 / 親綱 / オーバーハング部 / [か行] 環境 / 仮設 / 簡易索道 / 岩塊 / 崖崩れ / 基岩 / 急崖斜面 / 急勾配 / 起工測量 / 巨石 / 景観保全 / ゲリラ豪雨 / 構造物 / [さ行] 災害 / 災害復旧 / 作業構台 / 作業足場 / 地盤特性 / 自然災害 / 集中豪雨 / 施工性 / 石片 / [た行] 地球温暖化 / 地すべり / 注入工 / 注入孔 / 地盤 / 転石 / 土砂災害 / 土砂崩壊 / 土石流 / [な行] 根固め工 / 法面 / 法面工事 / NETIS登録 / [は行] 不安定岩塊 / 風化層除去 / ボンドモルタル / [ま行] 目地工 / モノレール / [ら行] 落石対策工事 / 落石発生源 / 落石防護網 / 落石防護柵 / 落石防護工 / 落石予防工 / 落石予備軍 / 流量計 / [わ行] ワイヤー / ワイヤーブラシ /