親和会旅行に行って参りました。
防災の日でもある9月1日と2日、親和会旅行に行って参りました。
行先は、昨年3月11日の東日本大震災で被災された地域を巡るコースです。
初日は南三陸町の町役場をはじめとして街の中心地だった場所を、2日目は石巻市のガレキの集積場や門脇小学校などを見学する行程です。
朝6時に会社を出発したバスは高速道路を快調に進み、午後2時過ぎには宮城県南三陸町に到着しました。
南三陸町の町役場です。
建物の左右にも庁舎がありましたが津波で流され、この防災対策庁舎だけが残りました。
建物の鉄骨、外階段が大きく曲がり、津波の威力がいかにすごかったかがわかります。
地震の影響で地盤が1m沈下しました。今は干潮ですが水面と地面がほぼ同じ高さです。
満潮の時には海水が流れ込んでくるということです。
雑草の中の建物の土台が、震災前そこに建物が建っていたことを教えてくれます。
津波に何とか耐えた建物も解体が始まっています。
ここの地区にある新しい建物はみんな仮設のものです。
将来2.5mの盛土の工事が行われてからでないと一般の建物は建てることができません。
さらにその後も住宅は建てることができないという厳しい現実があります。
震災を詠った五行歌です。
短い言葉の中に恐怖、怒り、悲しみ、悔しさ、被災された方々のやり場のない思いが伝わってきます。
ホテルの部屋からの風景です。
天気も良く海も穏やかな表情でした。
しかしあの日、ここのホテルも津波に襲われ3階まで水につかったそうです。
あの日から間もなく1年半という時間が流れようとしています。
これまでに私たちはテレビ、新聞、インターネット、様々なメディアを通じて東日本大震災を見てきました。
しかし実際に被災地に立ち、自分の目でその風景を見たときに、改めて被害の大きさ、そして津波の恐ろしさを感じさせられました。
新たな街づくりに向けての動きもまだまだ始まったばかりだと思います。
被災地が復興するために、離れた場所に住む私たちがどのように関わっていけばよいのか考えさせられ、また勉強させていただいた2日間でした。
総務部 寺島資浩