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2009.12.20

揮発性有機化合物(VOC)の土壌汚染対策工事パート2について

平成21年12月18日  金曜日

今日は長野県の東信地区で工事をしている現場へ行ってきました。

昨日は長野市の平地で今年初めての積雪がありました。
当地区は雪こそ少ない地区ですが、冷え込みは長野市より更に厳しい感じがします。
汚染原因はVOC(揮発性有機塩素系化合物)により汚染された工場跡地です。
前回はホットソイル工法及び生石灰による現場の紹介をさせて頂きましたが、
この現場は鉄粉工法による対策工事です。

鉄粉攪拌工法は鉄の微粒粉末をVOCに汚染された土壌中に攪拌混合することにより、
土壌中のVOCを脱塩素還元反応により分解・無害化する工法です。

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特徴は
①高い分解性能であること。
短時間に環境基準以下まで分解処理することができる。
又分解生成物質を副生させない。
②経済性に優れていること。
高性能の材料であるため、添加量が少なく済む。
③施工性に優れていること。
今回の土壌攪拌混合だけではなく、地中への高圧噴射など
多様な工法に適用可能な工法です。
又土壌だけでなく地下水の浄化にも有効です。
④環境にやさしい
粉塵が発生しにくく、又土壌・地下水で他の汚染物質に対し
て悪影響を与えません。

対策にあたり前処理として、異物除去にフルイ機(自社)を使用しています。

攪拌混合は自社の土質改良機械を使用しています。
(先日ロータリーハンマー、アフターカッターを交換したばかりですので、均一な攪拌混合が
よりスムーズに進行していきます。)

攪拌前にキャリブレーションの作業を行います。
この作業は計画の添加量が確実に添加されているかを確かめ調整する大事な作業です。
鉄粉は他の添加材に比べ比重が大きい為、より慎重な作業になります。

民家が近くにある場所での工事ですので、騒音・振動・粉塵対策には一層の配慮をしなければなりません。 作業開始前・作業中は随時測定をし、管理をしながら工事を進めています。  こうして汚染箇所の浄化作業に、全国津々浦々奔走しているしている私どもですが、その成果が皆様方の耳目に触れることはほとんどないでしょう。

当社のしていることはほんの僅かな部分でしかありませんが、【子供達が安心して住める環境にしていきたい】この気持ちをいつも持ちながら、今後も土壌汚染対策工事に携わっていきたいと思っています・・

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今年も残り僅かになりました。
皆様にとって来年も健康で良い年でありますよう御祈念申し上げます。

また来年もお付き合いのほど宜しくお願いします。

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アースワーム事業部  千野

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