茶臼山動物園 オランウータンの森
茶臼山動物園にて、オランウータンの新しい展示施設を作成しています。
「オランウータンの森 整備計画」と題したこの工事は、よりオランウータンの生態に近づけた形での展示方法であり、 国内でもあまり例を見ない新しい展示方法の一つとなります。 川建では、土留擁壁工事(土木)、新獣舎の建築工事、機械設備工事の3件を受注させていただきました。
(今回は土留擁壁工事(土木)の担当者がブログを書かせていただいています)
『 オランウータンの森と周辺獣舎 』 (茶臼山だより2019Vol.2 長野市公園緑地課 様 発行より抜粋)
動物園内という特殊な環境下で行っている取り組みを2つご紹介します。
まず1つ目は、完成予想ジオラマの作成です。 工事を始めるにあたって、施工する工事関係者だけではなく、動物園の方にも どのような施設が出来上がるのかイメージしていただけるように作成しました。
『 オランウータンの森のジオラマ 』
どんな展示施設ができるのかわかりやすいですね! また、動物園を訪れる一般のお客様にも、どのような施設を作っている工事なのかを知って頂けるよう、 ジオラマを撮影した写真を工事看板に展示しています。 完成ジオラマは、茶臼山動物園の管理事務所に展示してあり、従業員の皆様にも見ていただいています。
『 ジオラマ写真を貼付した工事看板 』
看板に写真が入っていると見てみようという気持ちになります。
2つ目は、工事現場に隣接しているツキノワグマ舎への防音対策です。 ツキノワグマは大きな振動や音に対してストレスを感じやすい動物なんだそうです。 そのため、少しでも動物園で暮らす動物への負担を軽減できるよう、展示施設に 防音シートを設置させてもらえるように提案しました。
また、動物園の景観を損ねないよう、設置した防音シートや工事で使用する看板に 動物のイラストを使用することで、一般のお客様にも動物園を楽しんで頂けるように工夫しています。
『 お休み中のツキノワグマ舎 』
また、今回の工事場所は動物園ということもあり安全面への工夫として、 周囲をよく注意していただけるよう一部のコーンにカバーをかけました。
『 お客様が散策する通路にも安全対策を 』
『 足もとにご注意 』
文字が書いてあることによって意識が上がると思います。
『 駐車場の案内看板にも動物たちが 』
このような取り組みを通して、皆さんにオランウータンの森計画や、土木工事に興味を持っていただけたらうれしいです。 最後まで事故がないように安全作業で管理していきます。ありがとうございました。
( 文責:野本・小林(浩) )