2019.12.12

ホテルジャパン志賀レストラン竣工

12月12日、長野県下高井郡山ノ内町の志賀高原にある「ホテルジャパン志賀」に新たにイタリアンレストラン

『リストランテ　アルトピアーノ』が完成し、竣工セレモニーが行われました。

お施主様をはじめ、設計担当の設計室「空」縣代表、施工に携わった弊社と工事関係者、志賀高原の組合長、

ホテル関係者が出席し20名ほどが参列いたしました。

ホテルジャパン志賀併設のレストラン　『リストランテアルトピアーノ』

外壁は落ち着きのあるブラウンを基調に、ホテルジャパン志賀様のイメージカラーとなっています。

『　志賀高原の大自然に馴染む温かみのある色合い　』

一の瀬を含む志賀高原エリアはかつて雪質の良いパウダースノーを求める多くのスキーヤーが訪れ全盛期を迎えていましたが、その後客足が減り経営難に陥っているホテルも少なくありません。

そんな中、スノーリゾートとして多様なニーズに対応するため、国内に留まらず外国人観光客を受け入れるインバウンドに注目し、志賀高原エリア全体として積極的に集客を計る必要があると認識、案内表示の多言語化、ホテル内のネット環境整備、トイレの洋式化等などの外国人観光客にも目を向け考察しています。

今回のレストラン計画にあたっては、志賀高原の地権者で構成する和合会や環境省、長野県から与えられた課題をクリアし許認可を経て、観光宿泊経営と食に関するスペシャリストでもあるホテルジャパン志賀のオーナーの下、持ち前の推進力で昨今の志賀高原の課題と収益を克服すべく、レストランの建設に踏み切りました。

レストランはゲレンデの中腹にあり、ゲストにとってゲレンデと直結している便利さが快適なスノーライフを可能にすることが推察されます。

工事は造成工事を先行し8月16日には建物の確認申請書許可がおり、すぐに着工になりました。

シーズンを迎える12月上旬の完成を目指し、11月末には雪が降り始める志賀高原のため、工事の進捗状況も

心配されましたが、12月12日なんとか約3ケ月半の工期内で竣工に漕ぎ着けました。

『　レストランの内観　吹き抜けと間接照明が心地良い空間です　』

建物の特徴としては、ゲレンデにつながる北側に幅13.5ｍ　奥行4.8ｍの広いウッドデッキがあり、天気の良い日は屋外での食事も楽しめます。大断面木造建築物で、大断面(断面寸法が20㎝以上の大きな柱や梁)の集成材で構築する木造建築です。大断面の木材を使うことにより大スパン建築が可能となります。木材を表にすることで木の温かみのある自然を感じる空間を演出しています。

『　腰壁には下地材が使用され、よく見ると通常は隠れて見えないロットナンバーが　』

内装の腰壁に使われているのは、OSB合板。短冊状の木片をプレスして接着剤で固めたものです。構造用下地材として使われる合板なので、表面にはロット番号などが印字されています。今回はあえてそれを隠さず表に出すことで、見た目もおしゃれで単体でもインテリア的存在感を出しています。

インテリアはホテルジャパン志賀の野瀬専務が担当、落ち着きのある居心地の良い空間となっています。さすがですね！

ホテルジャパン志賀　片桐由香子社長の挨拶の中では、「2016年の火災以降、設計室空の縣代表とつながりを持ち、今回この土地を買い上げる状況が整いました。

これを機にレストラン建設への思いが更に工事関係者の皆さまへと輪が広がりこの日を迎えることができました。

皆様のお力添えのお陰で、ホテルジャパン志賀をここまでしていただきました。」

と感謝のお言葉と共に、建築主体工事を担当した弊社現場監督に、感謝状をいただくことができました。

『　片桐由香子社長より表彰状をいただく竹内現場監督　』

リストランテ・アルトピアーノ　のメニューは… 「　グルメバーガー、ナポリピザの2つが主力メニューとなっています。ホテル内では、スキー場では珍しいネパールカレーや焼肉店といった専門店を営業しており、焼肉店では、地元信州産の和牛を一頭買いしており、それを分けてこちらのレストランではグルメバーガーのビーフパティとして使用しています。ハンバーガーとは呼ばず、あえて“グルメバーガー”と呼び、しっかりお肉を味わっていただきたいと思っています。是非、志賀高原一の瀬スキー場にお越しの際は、リストランテアルトピアーノにてグルメバーガーやナポリピザを召し上がって頂きたいと思います。　」… と片桐社長。