建設業の働き方改革セミナーに参加しました。
平成30年2月27日午後、「健康」と「生産性」は必須条件をテーマに建設業の働き方改革セミナーが長野市のトイーゴ4階において新建新聞社の主催で開催され、川中島建設からも3名が参加しました。 主催者からの挨拶、開催の趣旨説明の後、セッション1として長野経済研究所調査部長の小澤さんから、「企業経営を取り巻く環境-「健康」の観点から-」と題して問題提起がありました。 ご存知の通り、人口減少高齢化の日本。長野県内の企業の半数は人材不足。そしてその実態は、労働時間が長いのに生産性が低い、日本の労働者の3人に1人は疾病を抱えながら働いている、長野県労働者の15人に1人が介護をしながら働いている。このままでは不健康によるコスト(医療費、欠勤など)は増加、生産性悪化と更なる人材不足に陥る(;゚Д゚) なんだか、とても恐ろしい(・・;) そんな悲劇を避けるために、従業員の健康を重要な資源と捉え健康づくりの投資を行う「健康経営」が必要だと小澤さんはおっしゃいます。「人を“とことん”大切にする経営」が大事だと。
(セッション1で問題提起をする小澤部長)
続いてセッション2では、「先進企業に学ぶ「働き方改革」の進め方」と題して、新潟県新発田市の大堀商会の大堀代表取締役から、働き方改革の進め方が紹介されました。 ファザーリングジャパン(「よい父親」ではなく「笑っている父親」を!)の新潟代表でもある大堀さんのお話は、すごく興味をそそられるお話ばかりで、ここには書ききれません( ̄▽ ̄) この「ファザーリングジャパン」っていうネーミングだけで興味そそられません??(^^) 無駄な時間の省き方、社員のモチベーションを高める方法、ワークライフバランスのこと、イクボスプロジェクトのこと・・・ 今日の話の中で、私が1番勉強になったのは、「理解する」ということ。 昔の人は、いっぱい働いてなんぼ、働くことが生きがい。今の若い子は、休み、遊びを重視。そんな両方の考え方を持った人たちがいるこの世の中で、若い子たちを育てていくにはどうしたらいいのか。 まずは「若い子たちのことを理解する」「若い子たちのことを知る」ことだそう。若い子たちは、どう思っているのか、どうしたいのか。「私の若い頃は・・・」の昔の成功体験は潜めておいてください。彼らの新しい手法でやってみるのも手、だそうです。 大堀さんは何年も前から働き方改革を始めて、失敗や成功を経て今ようやく成果が出てきたと。時間はかかるかもしれないが、魅力があり生産性が高い企業をみんなで力を合わせて目指しましょう!と締めくくられました。 「新潟県で一番働きたくなる会社」を目指しているだけあって、本当に聞いててワクワクする講演でした。
(成功事例失敗事例を交えての大堀代表取締役からの紹介)
(五年後の自分を考える)
休憩の後、セッション3では、「女性から見た働き方改革」と題して、長野県建設業協会女性部会長でもあり塩川組の平澤部長から、女性の視点から見た改革について多くの提言がありました。 労働力不足の解決策の1つに「女性活躍推進」があります。 その一環として平成27年に長野県建設業協会女性部会が発足しました。今までの活動事例が紹介されたのですが、いろいろやってんな~~。業界の中で1番活発に動いているのではないでしょうか。 この平澤部会長、すごいですよ!好奇心旺盛でいろんなことに興味を持って、やってみる!アイデアがあふれていて、あれもやってみたい、これもやってみたい、いつも驚かされっぱなし(^^) 私が思いもしないような世界に引き込まれるので、お話するとすごくパワーがもらえるんです(≧▽≦)
(女性視点からの提言をする平澤部会長)
平澤さんは最後に「働きがいとは、男女「平等」ではなく、「公平」な評価だ。」とおっしゃいました。 さて、「働き方改革」。会社は変わろうとしています。 皆さんも、素直に聞き入れて下さいね。
(文責 寺澤&井浦)