篠ノ井南条遺跡発掘調査⑤
5月から行われていた篠ノ井南条遺跡の発掘が終了し、出土品や現地の地形に関する説明会が開催されました。
調査の結果、この辺りは9世紀から11世紀の平安時代後期のムラと、その周辺の生産域だったようです。
(『ムラ』とカタカナで表記するのは、現代の行政区分で用いる「村」とは概念上、厳密には異なるためのようです)
平坦に見える地形ですが、当時は微高地と低地で約1m位の高低差がある地形だった模様。
微高地は集落として利用され、低地は溝や井戸などが作られ水田等の生産域として利用されていたようです。
出土品は、平安時代の人々が使っていた土器や鉄器、鍛冶に関連する物や動物獣骨などが竪穴住居や溝跡から
見つかりました。
鉄器や鉄滓が多く出土するのがこの遺跡の特徴とのこと。平安時代の人々はどんな生活だったのでしょうね。
予定していた全ての場所の調査が終了し、説明会も無事に終わりましたので仮置きしていた土砂を埋め戻し
以前の姿に戻りました。
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