土壌汚染対策工法(土壌環境修復) 第1弾
今回は弊社が経験した【重金属類不溶化工法】について紹介します。
一定規模以下の重金属類不溶化工法
平成21年4月に改定施行された土壌汚染対策法では、汚染土壌の対策について、
汚染拡散の観点から、従来の搬出処分から、原位置での汚染土壌の環境修復工事が
推奨されています。
一定規模以下の重金属類汚染土壌の不溶化工事として、川中島建設では、
自然にやさしく、貴重な資源を有する海水と消石灰から精製されたマグネシウム系
不溶化剤と、天然の粘性土と鉱物を地化学的に吸着・固定する不溶化剤
(SSパウダー)を使用した実績を持っています。
施工はいたって簡単で、本剤の所要量を川中島建設が保有する機械で対象土壌に
攪拌・添加することでその機能を発揮します。
不溶化剤の添加量
攪拌混合する重機械類の使用料金に、大きな違いはありません。
いかに効果のある薬剤でも、適切な比率で混合できるかによって、対策費用が
大きく変化します。
川中島建設では、土壌分析のために採取した試料をご提供いただければ、
最も適した混合量を計画いたします。
もちろん、お勧めの不溶化剤をご存知でしたら、性能試験(トリータビリティ)を実施
して使用することも可能です。
川中島建設㈱自社保有機械
不溶化の効果を最大限に引き出すには、その攪拌混合の精度が鍵を握ります。
川中島建設では、添加剤の適切な混合撹拌に威力を発揮する「自走式土質改良機」
(添加量自動制御装置を具備)およびバックホウアタッチメントの「ドライブミキシング」
と定量の品質を確保する「攪拌水槽」を保有しています。
シーリングソイル協会
川中島建設は、SSパウダー・ヘビメタクリーンの「シーリングソイル協会」の正会員です。
いち早く、重金属類の不溶化に対する研究と実績を積み重ね、シーリングソイル工法
による施工開始から16年間のモニタリングではその品質に変化が見られず
安定しています。
◆重金属類汚染土壌の不溶化対策工事実績◆
年 次 | 場 所 | 用 途 | 対策土量 | 工法・添加剤 | ||||
平成18年 | 福島県 | 工場跡地 | 50,000㎥ | シーリングソイル工法 | ||||
平成20年 | 兵庫県 | 工場跡地 | 860㎥ | シーリングソイル工法 | ||||
平成21年 | 長野県 | 公共工事 | 50㎥ | SSパウダー | ||||
平成21年 | 大阪府 | 工場跡地 | 900㎥ | マグネシウム系不溶化剤 | ||||
平成22年 | 岡山県 | 工場跡地 | 700㎥ | SSパウダー | ||||
平成22年 | 長野県 | 公共工事 | 230㎥ | マグネシウム系不溶化剤 |