長野工業高校生の職場体験学習
8月1~3日の間、長野工業高校生2年生1名、1年生2名の職場体験学習を実施しました。建設業を目指して学習している生徒が肌で感じてもらえる絶好の機会となりました。
初日は、長野県建設業協会で作成したDVDを鑑賞し、建設業の幅広い社会的使命を感じてもらい、また入社間もない技術者の活躍を知ることで、自分たちのこれからの近い将来を想像してもらいました。
その後、先輩の活躍している実際の弊社稼働現場に行って、人(職人さん)を介して構造物を仕上げていく様子を見学。
(溝の中では、基礎コンクリートを敷き均していた)
(掲示板の前では、KY活動の記録を先輩から説明を受けた)
木島平村で施工している護岸工事の現場では、「工事の目的に沿って、どのように運営していくかは現場代理人の手腕にかかっている」と現場経験の大切さや取り組む姿勢など説明を受けました。
(作る構造物の目的は一緒だが、どのように作るかは技術者次第!と技術者の醍醐味を強調)
(みんなで記念のカメラに収まる)
あいにく現場作業は工程の切れ目で、見ることが出来なかったが、約15mの鋼矢板を打ち込み止水するスケールの大きな現場と地中の見えないところで流木が出て苦労したことなど、予想しない現象に対応しながら工事を進めていく技術者の醍醐味を感じることが出来ました。
2日目は、弊社駐車場を現場に見立て、測量の実習を行った。誤差3㎜に挑んで先輩の見守る中で測量を開始。
(機械の据え付け方から指導の声がかかり緊張の測量がスタート)
(測量結果を確認し記入の仕方も学ぶ)
4つの測量ポイントで閉合誤差3㎜に挑戦する事4時間。それぞれ5回の挑戦で3㎜、1㎜に閉合。暑い時間が過ぎた。この後、光波測距儀で駐車ラインの変化点を測量し座標計算となった。
場所を室内に写し座標計算を行い、CADで図化。まだ授業では受講していないが、操作の仕方を先輩から習うと、すぐに慣れ、各測点の点間距離は実測と5㎜程度の差に収まった。(すばらしい!!!)
(慣れないCADへも挑戦。測量の基本を学んだ)
最終日は、今回の現場実習でつかんだものを自分なりに原稿にまとめ、各自発表した。
・何回も挑戦して測量誤差を3㎜以内にすることが出来たが、測量に自信が持てた。
・楽しく仕事をする、ことの大切さを学んだ。
・働く作業員の方と意思疎通を図ることの大切さを学んだ。
・建設業で働くやりがいを感じることが出来た。
・これからの高校生活に今回の体験を生かしていきたい。
など、前向きな感想が聞かれ、受け入れた私どももこのような機会を通じて、この世界(建設業)に一人でも多くの青年が入職してくれることに期待したい。また、このような機会を与えていただいたことに感謝したい。
(小椋公一)