すべて手作りです!『見守りカメラ』
川建の工事現場のいくつかには、お手製の見守りカメラが設置されています。
この見守りカメラは2015年4月に1号機が完成し、改良を繰り返しながら現場の安全を見守ってきました。
現在は移動式も仲間入りし、持ち出して簡単に設置することができるため有事の際にもすぐ現場監視ができ
安全対策に役立ちます。(おかげさまで今のところ出動回数はゼロです)
既製品を設置したり、製作を外注している企業もありますが川建は手作りしています。
移動機の三脚は古くなった測量機の脚を再利用しているんですよ(^^)
「据置型を現場に設置した様子」
グリーンのボックスには蓄電池が入っており、太陽光発電システムを採用しているので
電源のない現場でも24時間365日活躍しています。
「単管最高部に設置したカメラ」
こちらのカメラは防水・防塵タイプのため、現場の風雨にも負けません!
「見守りカメラからの映像」
手作りカメラとはいえ鮮明な映像が撮影されています。
見守りカメラによって撮影された映像は現場事務所や川建本社、またスマートフォンからも
確認することができるので、休日や長期休暇中の安全管理に役立っています。
見られていることで作業員の安全意識も高まり、よい緊張感を持って作業に励んでいる模様。
現場によっては映像の閲覧方法や情報を掲示板に載せており、地域の皆さんも工事を身近なものとして
受け取ってくださっています。
工事現場のほかにも、見守りカメラが活躍している場所があります。
川建では冬季、除雪作業を請負う地域がありますが現地への出動目安として下図のような観測キットを
設置しています。
こちらは単管と木材とスタッフ(測量で使う標尺)で作られており、見守りカメラで撮影された映像はPC・
タブレット端末・スマートフォン等で確認され、積雪が10cm以上になったら除雪部隊が出動します。
見守りカメラと観測キットのおかげで、降雪時期の出動判断が容易にできるようになりました。
「長野市篠ノ井有旅の道路脇に設置された積雪量観測キットと、撮影している見守りカメラからの映像」
(冬季以外は撤去されています)
「観測キットに向けられた見守りカメラ」
「防水・防塵タイプのボックスの中にはモバイルルーターとアンテナを設置」
撮影された映像は15秒に1回本社のサーバーに送られ、様々な端末から閲覧できます。
「こちらのカメラは安価な室内設置用カメラのため、ルーターと共にボックスに入れられる小ささ」
「カメラは小さくなったとはいえ小さなボックスの中、ルーターとカメラの配置にも一苦労」
あと2cm長いアームがあれば・・・(この後、接続金具を製作した模様です)
「配置が決まったらルーターとカメラの設定作業をします」
現場が終わったら設定しなおして次の現場へと、メンテナンスしながら繰り返し使用しています。
↑↑ 設計から製作、現場への設置、さらには障害発生時のメンテナンスまで
1人で担当しているのが調査役の寺澤正雄氏です。
モノづくりの情熱は一線を退いても消えることはなく、趣味の域を超える大作が
現場職員の負担を軽減させ、社内勤務職員の意識を現場に向けさせ、安全管理に大変役立っています。
「試運転中の見守りカメラ移動機1号機」
こちらは冒頭に記載した見守りカメラの移動機です。
三脚には古くなった測量機の脚を使用し、電源は10時間連続使用可能なバッテリーから取っています。
(バッテリーボックスももちろん手作りです!)
移動機は簡単に設置できるため、大雨洪水警報が発令されている時など堤防に設置し安全な場所からの
監視が可能です。ピンポイントに設置できるため見たい対象物の近くに設置することができます。
とはいえ緊急用ですので、今後も移動機の出動は無いといいですね。
2015年の初号機から6年、製作毎に改良され、コストダウンも図ることができました。
今後もメンテナンスと改良を繰り返し現場で活躍させたいと思っています。