茶臼山動物園「オランウータンの森」 新居へお引越!
7月初旬、旧オランウータン舎から新しいオランウータンの森へのお引越が完了し
17日(土)に一般公開となりました。以前行われた内覧会とは違い、オランウータンの
フジコが木々を揺らしたり静かに佇んでおり、森はようやく主を迎え入れることができました。
梅雨が明けて猛暑となったこの日も、森の木々は彼女を優しく包みます。
フジコのお母さんであるキッキは本日体調が優れないとのこと、屋内展示施設の寝室で
休んでいたため会うことはできませんでした。
「 森への入口に新しく設置された看板 」
内覧会の時にはなかった森の看板。
木の板に竹で文字が作られており、自然にある物で作られている点に発注者様のお気持ちが感じられます。
「 新しい住処、気に入ってくれたかな? 」
旧オランウータン舎とは全く違う、オランウータンの森。
7月5日、初めて森に出会った時フジコちゃんは大興奮で辺りを探検、一方お母さんのキッキさんは
慎重に新しい環境を探っていたそう。 茶臼山動物園で育ったフジコちゃん、故郷のボルネオ島を
知らないでしょうが本能で感じてくれたのかな?
「 静かに佇むフジコ 」
知能指数が高いオランウータン、森の人という言葉がしっくりきますね。
「 直射日光から優しく守ります 」
長野といえども真夏は酷暑、そんなギラギラ太陽からもフジコちゃんを守ってくれるのは
もともと茶臼山に自生している、ドングリの木(コナラやクヌギ)です。
広葉樹であるコナラを多く残せたため、森に日陰ができました。
「 屋内展示施設にある寝室でくつろぐフジコ 」
寝室の床にはフカフカの腐葉土が。
自然のオランウータンは他の大型類人猿と同様に、自分で寝床を作って眠るそうです。
フジコちゃんにとってはこのくぼみが寝床のようで、寝室に入るとこのくぼみで過ごすことが多いようですよ。
屋内展示施設の通路からガラス1枚隔てたすぐ向こう側にいるので、表情までよく見えます。
「 森の人に会いに行こう 」
類人猿に限らず野生動物と目を合わせてはいけない、といわれますがこんな風に優しい瞳で
見つめられると心が通じたように感じますね。なんて穏やかな表情でしょう。
さて、いよいよお引越も終わり2頭の新しい生活が始まります。
彼女たちは日中いつでも森にいるわけではありませんが、16時30分の閉園に合わせ夕方展示施設へ
入る模様ですので、来園されたら早いうちにオランウータンの森へ足を運んでいただき、彼女たちが
森にいたらご覧になってください。そしてお帰りになる頃にもう一度訪れていただくと、寝室の寝床で
くつろぐフジコちゃんに会えるかもしれません。
皆様、ぜひかわいいキッキとフジコに会いに来てくださいね!
茶臼山動物園の詳細はコチラへ
http://www.chausuyama.com